約 1,172,344 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6448.html
前ページ次ページゼロの花嫁 ゼロの花嫁15話「老兵参戦」 彼方へと飛び去って行くシルフィードを見送り、キュルケはつまらなそうにしながら学園へ戻ろうとする。 その視界に黒い点が映った。 空中に浮かぶそれはぐんぐんと大きくなって来て、その姿がわかるぐらいになると、キュルケは後ろを向いて逃げ出したい衝動に駆られる。 「このバカ者があああああああああ!!」 オールドオスマンの怒声が聞こえてくる。 どうやら貧乏くじを引くハメになったようだ。 滑り込むように着地すると、木の陰からネズミが一匹飛び出して来て、オールドオスマンの肩にすすいっとよじ昇る。 冷汗の止まらないキュルケ。 オールドオスマンの使い魔、モートソグニルがこんな側に居たという事は、つまり今までの話全部聞かれていたという事であって、誤魔化せと言われていたミッションは初っ端から大ピンチなわけで。 「ご、御機嫌よう、オールドオスマン」 目一杯可愛げを出してそんな事を言ってみたが、効果は無かった。 「御機嫌ようではないわっ! 仮にも王家の人間を拉致しようという連中が! 策も何も立てずに突っ込むとかどうかしとるぞ貴様等!」 やはり完膚なきまでにバレていた。 「それは、つまり、あれです。若さ故の過ちという事で一つ」 「自分で言うなあああああああああああ!!」 最近はほとんど見せていなかった地が全開で飛び出してしまっている辺り、オールドオスマンの焦りようが伝わろうというものだ。 前回の件で、トリステイン魔法学院狂気のバカルテット(ロングビル命名)の面倒を見るのにコルベールでは役不足と痛感したオールドオスマンは、バカ騒ぎの主軸を担うと思われるルイズの側に密かに使い魔のネズミを走らせ様子を探らせていたのだ。 なので、ルイズが様子のおかしいタバサの後をつけ、シルフィードが飛び去った先から潜伏先の街がトリスタニアであると睨み、聞き込みをしつつ例の鍛冶屋を見つける所から、部屋に戻って燦と共に推理し、タバサの目的を知って先回りした所まで、更には今までのやりとり全てを聞き知っていた。 一度部屋に戻って策を練り、しかる後突入であろう。 そう考え、その時にバカ共の前に顔を出してやるつもりだったオールドオスマンの思惑は、出た所勝負で生きてきた四人組の行動力に敢え無く粉砕されてしまった。 オールドオスマンは周囲をきょろきょろと見回した後、木陰に移動し、ちょいちょいとキュルケに手招きする。 『こ、これは所謂由緒正しき女の武器で黙らせてサインでは!? 枯れきった出涸らしのような体で無茶をしてくれるわオールドオスマン! 心臓止まったらこれ誰が責任取るのよ!?』 しかしキュルケは考え直す。そう、相手はトリステイン魔法学院にその人アリと謳われたオールドオスマンだ。 『ま……まさか相手はリトルジョーではなくビッグバイパーだというの!? 長年培った技術に若々しきウェポン装着の無敵状態!? あ、ありうるわ……なればこその学園長!? オールドと呼ばれているのは伊達じゃない!?』 だがキュルケも又只者ではない。 流した浮名は数知れず。魔法学院夜の帝王の座はそうそう譲り渡せない。いや、今はもうからっきしだが。 そんなキュルケの匠の思考が導き出した答え。 『遊んでいる風に見えるけど実はウブというフェイク要素! 少し強がりつつ、ここぞでドン引く事で敵の更なる踏み込みを招き、最後の最後で全てを引っくり返す! この作戦よ!』 策は纏まった。後はこの枯れ木ジジイ相手にその気になれるかどうか、最早自己暗示の世界である。 ルイズにもタバサにも燦にも、この分野だけは任せられない。チームの中で頼れるのは己が身一つのみ。 おずおずと、木陰に向かうキュルケ。 オールドオスマンは、そこでようやく口を開いた。 「流石に学院から見える場所では……な。ともかくだ、今更早馬を飛ばした所で間に合うまい。となれば事後処理を完璧に備えるしかあるまいて」 「は、はい」 オールドオスマンは苦々しく眉間に皺を寄せる。 「全てはバレておるのだ、こうなったからにはお主にも手間をかけてもらうぞ。ツェルプストー家ならば爵位の一つぐらい手に入れられるであろう? 大至急手配するのじゃ」 少し話がズレてきた。 「あ、あれ? いや、それ結構難しいですけど……あ、いや出来ない事は無いと思いますが、それでどうするんです?」 「連中が作戦を成功してガリアの王族かっ攫って来たら、それがトリステインに居るとバレたら、国際問題所か戦争になりかねんぞい」 奴等がその正体を見つかる事無く、ガリアから拉致って来れたのなら手はある。 しかし、もしバレた上で攫ってきていた場合、連中、特にルイズの身分をトリステイン籍にしておく事は出来ない。 拉致に動く前からルイズはトリステイン貴族ではなかった、そう言い張るしかない。 幸い恩赦により許されたとはいえ、王の裁可で一度は貴族位剥奪の判決を受けているので、これをゴリ押す事になろう。 もちろんそのような犯罪者をトリステインは許さず、ガリアに協力してルイズを追捕する事になる。 そうなった場合、ルイズ達はトリステインから逃げるしか無くなるが、母君の身柄を置いてある国はイコールガリアにケンカを売っているとなるわけで。 そんな真似してくれそうなのはアルビオンの反乱軍ぐらいであるが、王族死ねとか言ってる連中に王族の保護など頼めるはずもなく。 まさかそんな所に頼む訳にもいかず、何処かに隠れ住むしかない。 ならば仮の身分は非常に有効なカードとなろう。 そんな説明をつらつらとしたオールドオスマンは、キュルケが聞いているんだかいないんだかボケた顔をしているので、問いただす。 「あ、いえ、いえいえいえいえいえ。聞いてますけど……いやてっきり私、屋外でご無体あーれーを強要されるとばかり……」 「……自分の生徒に手を出す程落ちぶれてはおらんわ。どっからそういう発想が出て来たんじゃ……」 流石に赤面しながらキュルケは手をぶんぶん振る。 「いえいえ、そうですわね。貴族の範たるオールドオスマンですし。何で私、木によりかかって後ろからーとか、ちょっと腰落とすぐらいでちょうどかなーとか考えてたんだろ……」 オールドオスマンの目が物凄い細くなる。 「……妙に詳しいのう。お主まさか……」 「いえいえいえいえいえ! き、聞きかじった話ですわ! 最近の本は進んでおりますのよ! おほほほほほほ!」 ツッコんでも不毛と思ったか、矛を収めるオールドオスマン。 「ふん、まあ良い。大体外でなぞと、周囲の音が気になりすぎて、まともに出来るものか」 「あら、そこは女の側が引き寄せる努力を怠らなければいいだけの話ですわ」 再度、もんのすごい細目になるオールドオスマン。 「……きゅーるーけー・あうぐすたー・ふれでりかー・ふぉんー・あんはるつー・つぇるぷすとー」 「本! 本を読んだのですわ! ぶっくぶっく! 知識豊富ネ!」 流石に学長に夜遊びがバレるのは大層よろしくないのか、キュルケも必死である。 派手に嘆息してみせるオールドオスマン。 「頼むから子供こさえたとか言いださんでくれよ。これ以上もうほんの一欠けらも不祥事は勘弁なんじゃから……」 「……最近はみんな恐がって近寄って来ませんから、ご心配には及びませんわ……」 物悲し気に語るも、オールドオスマンの同情は買えなかった模様。 「当たり前じゃ。ともかく、爵位の件はお主が何とかするのじゃ。 後は……連中が戻って来て状況を確認してからじゃな。他の手配はワシがやっておく。 くれぐれも言っておくが、この件口外なぞするでないぞ。気配を悟られる事すら許さぬ。出来るな?」 アホな話に乗ったり、文句を言ったりしつつ、オールドオスマンは連中が戻って来れない可能性に関しては口にしなかった。 その可能性に怯えた所で最早何も出来ない。 ならば今は前を向いて成すべき事を成すしか無いだろう。 『ワシも生徒には甘いのう……』 生徒達を守るのは教師の役目だ。 もちろん貴族の子弟を預かる際の責任範囲に関しては明確に文章化してあり、見捨てても契約だけ見るのなら何とでも言い逃れできよう。 しかし教師とは、理屈だけでは決して無い信頼関係あってこそ成り立つ仕事だと、オールドオスマンは良く知っていたのだ。 『そうは言っても出来る限りしかする気は無いがの。それでダメならワシも知らんっ』 ドライな部分もきっちり持ち合わせているようだが。 医師の治療が終わり、天井に穴の空いた寝室ではなく、客間のベッドに横たわるオルレアン大公夫人は、はらはらと涙を溢す。 驚いた医師が何処か痛い所でも、と問うも、夫人は答えようともせず、弱り果てた医師が常から寄り添っている執事を頼ると、執事ベルスランが夫人の耳元で涙の理由を訊ねる。 医師と同じく困った顔でベルスランは言う。 「……大変申し訳ありません。奥様はどうも、お医者さまが恐ろしいそうで……」 わざわざ治療に来てやった相手にそれは無いだろう。とは医師は思わなかった。 貴族様のやる事に一々文句をつけてたらキリが無いのだ。 見た限りにおいてはこれ以上治療の必要は無いと判断した医師は、一礼して屋敷を辞する。 夫人は心配そうにしているベルスランも遠ざけ、ただ一人寝室に残った。 大貴族の令嬢に相応しい儚げな所もある夫人に、現実は余りに非情すぎる。 それでも娘を守れたのは、一重に母の力だ。 それが今、再び試されようとしている。 オルレアン大公夫人としては、無理であったろう。 頼もしい夫に庇護されたままの彼女であったのなら。 だが、夫人は同時に母でもあったのだ。 それでも尚、決断には時間を要する。 医師とベルスランを追い出し、ゆっくりと考える時間だけは取れた。 何度も何度も考え直し、しかし、か弱い自身にはそれ以外の方法を選び取る事も出来ず、我が身の儚さに一人涙を溢す。 正常に戻ったとはいえ、全ての記憶をその内に収めるには、夫人の心は余りにも弱すぎた。 愛する娘を苦しめ、地獄の業火に突き落としながら、唯一それのみが自らが生き延びる手段であった。 娘は文句の一つも言わず、黙々とその役割を果たし、無情な暴君と成り果てた母を守り抜いた。 他の誰でもない、最愛の娘を最も傷つけていたのは母である自身なのだ。 こんな事に耐えられるものか。 心優しいシャルロット、あどけない様で良く笑うシャルロット、この世の幸福全てをその手にするはずだったシャルロット。 どうか、この愚かな母を、許して下さい。 貴女は自由です。 全ての楔から解き放たれ、大空を舞う鳥のように、あの頃の笑顔で飛びまわる貴女を夢に見られるというのなら、母は思い残す事はありません。 夫人はベッドから起き出し、窓を開き、外を眺める。 抜けるような青い空が、少し悲しかった。 不意にドアの外からベルスランの驚いた声が聞こえてきました。 彼があんな大声を出す所など、ついぞ記憶にありません。 気にかかって後ろを振り返ると、そこに、夢がありました。 シャルロット…… そう呟くと、あの子は叱られた子供のようにびくっと体を震わせます。 神よ、始祖ブリミルよ、貴方はどうしてこんなにも残酷なのでしょう。 私にそんな資格は無いのに。 赦されるはずもないのに。 夢の続きを望んでしまいます。 もう少しだけ、あの子を見ていたい。 もう少しだけ、あの子に触れていたい。 もう少しだけ、あの子を……抱き締めてあげたい。 シャルロット…… 二度目の呟きが、私の限界でした。 何年ぶりかの親子の抱擁。 執事を名乗った彼は、感極まって床に崩れ落ちている。 私はお邪魔よね。 もらい泣きしてるサンを引っ張って部屋の外に出ると、サンは涙を拭いながら私を見た。 流石サンね。もう切り替えてるわ。 「そこの貴方。場を弁える程度の配慮は出来るみたいだけど、その殺気は何かしら?」 廊下の奥に向かって声をかけるも返事は無い。 「部屋の中は取り込み中よ。話は私が聞いてあげるから、表に出なさい」 言うだけ言ってサンを伴い屋敷の外に出る。 うん、付いてきてる。 しかし……何よコイツ。こんな気味の悪い雰囲気初めてよ。 一体何者? 屋敷の正門をくぐり外に出ると、見渡す限りの野原が広がっている。 空から屋敷に入ってきた時確認してある。 周囲は全てオルレアン大公夫人の屋敷の敷地内である。 わざわざ侵入してくるような無礼な平民も居ないだろう。 「……いい加減姿を現したらどう?」 ルイズの声に応えたのか、目深にフードを被った男がルイズ達の前に姿を現す。 正面に見据えると強烈だ。 今までのがまるで別人であったかのように、強大な存在感を放っている。 それも全てを圧する覇気ではなく、夜道をひっそりと、しかし確実に迫ってくる闇のような圧迫感。 男はゆっくりとフードを上げる。 その両耳が尖っている事が、彼がエルフであると何より饒舌に物語っていた。 さしもの豪胆なルイズも息を呑む。 それ程にハルケギニアに住む人間にとって、エルフとは触れざる存在であったのだ。 エルフは、それすら驚きの対象であるが、ルイズにもわかる言葉で静かに告げる。 「蛮人、何処の手の者か言え。そうすればタダで殺してやる」 言葉は偉大だ。 その一言で、いや、たった一つの単語でルイズの金縛りが解ける。 「ばん……じん? 今、貴方、私を指して蛮人と言ったのかしら? この私を見て、そう言ったというの?」 「他に貴様等を形容する言葉を知らぬ」 恐怖はある。 しかし、それ以上の怒りと、必要であると悟ったが故に、ルイズは燦に告げる。 「手加減抜きよ。しょっぱなから全力で行くわ」 エルフの恐怖を知らぬ燦とて、彼の異質さには気付いている。 故に不用意に踏み込む事もしなかったが、怖気ずくなどと無縁であった燦は即座に了承する。 「人魚古代歌詞(エンシェントリリック)! 英雄の詩!!」 先と同じ、全身に漲るを通り抜け迸ってしまう程の力が沸いてくる。 エルフはそこで初めて警戒の色を見せる。 「魔法? いや、違う……それは一体……」 そこまでで言葉を止めたのは、エルフ自身の意思ではない。 真正面に捉えていたはずのルイズが、彼の反射神経を遙かに凌駕した速度で、すぐ目の前に迫っていたせいだ。 大きく真後ろにまで振りかぶった右拳。 背中がエルフに見える程捻りきった体。 敢えて言うのであれば、この一瞬のみがエルフにとって唯一の攻撃チャンスであっただろう。 それもまた、この速度と唐突さに反応出来れば、の話であるが。 「ああああああああああっ!!」 ルイズは雄叫びと共に拳を叩きつける。 大地を踏みしめる足、がっしりと地面を捕えた足裏の力により、凄まじい回転の捻りにも足元は微動だにしない。 足から伝わる腰の回転、この勢いだけでエルフの耳には轟音が聞こえてくる。 しかしそれ以上の音は拳とそれを繋ぐ腕から発せられる。 目に見えぬ大気をも切り裂く速度と、触れる物全てを消滅させる破壊力。 この二つをあわせ持った拳に、エルフは僅かにだが恐怖を覚えた。 極限まで凝縮した肉に、鋼鉄の塊を巨人の腕力で打ち付ける音。 鈍くくぐもった重苦しい衝撃音を形容するならばそんな所であろうか。 ルイズの拳は、鉄程に強化されたゴーレムすら破砕しうるその豪腕は、エルフの眼前数サントの位置で不自然に止められていた。 ルイズの腕に信じられぬ圧力がかかる。 今も全力を込めているというのに、腕ごと引き千切らん勢いでエルフから『力』が放たれている。 これこそがエルフ、ビダーシャルを無敵の超人とする秘技、反射である。 それがいかなる力であろうと、ビダーシャルに辿り着く前に中和され、同じだけの力を逆方向に放つ事が出来るのだ。 自らが放った、ハルケギニアに自然に存在する事象を遙かに超越した衝撃を、まともにその腕に受けるルイズ。 それすらも、ルイズと燦の絆は凌駕する。 「こんのおおおおおおおお!! 私を! 見くびるんじゃ無いわよおおおおおおおお!!」 一度完全に静止してしまった腕が、少しづつ、少しづつエルフへと進み出す。 驚愕に歪むエルフに、拳は迫りよって行き、 『アンタ何かに負けるもんですか! 私達が一番強いのよっ!』 遂に中和しうる限界値を越え、ルイズの拳が振りぬかれた。 濁流を流れる木切れのように跳ね飛び、転がり回るエルフ。 ようやく運動エネルギーが消失してくれた頃には、最初の位置から数十メイルも離れた場所までふっ飛んでいた。 跳ね飛ばされ、地面に何度も叩き付けられた衝撃は『反射』の能力で無効化出来たが、最初の一撃、ルイズの拳のみそれが適わなかった。 生まれてこの方味わった事の無い激しい振動と衝撃に、脳は思考を拒否し、視界は呆として落ち着かない。 だから、天の光を遮る影にも気付けない。 転がりまわるエルフを追い、止まるのとほぼ同時に追いついたルイズは、とても家族には見せられぬ顔で言った。 「悪いけど、私達がここに居た事を知られると後々厄介なのよ。だから……」 右腕に有らん限りの力を込める。 「貴方はここで死になさい!」 振り下ろした鉄拳。 それでもエルフの反射は生きていたようだが、先程の反射能力は望めず。 更に、真上から振り下ろす拳に衝撃を中空に逃がす事も出来ず。 その圧力は、大地に直径数メイルの巨大なへこみ、クレーターを作り出す程であった。 反射を破られた事によるものか、エルフは全身に圧力を受け、手足がひしゃげ、胴体は醜く押し潰れている。 その苦痛に歪む顔を見たルイズは、そうしてしまった自らの拳を堅く握り締める。 「何よ……エルフって言ったって私達と大して変わらないじゃない」 勝鬨ではなく悲しさから、ルイズはそう呟いた。 意識して殺した始めての相手。 その顔をルイズは当分の間忘れられそうに無い。 そう思ったが、是非も無し、と踵を返し燦の元へと戻って行った。 オルレアン大公夫人は、タバサが連れて逃げるつもりである事を聞くと表情を曇らせる。 自らとシャルロットの価値を知っている夫人は、それによる様々な影響を恐れたのだ。 しかしタバサは決して譲らなかった。 ガリアに居ては、何時また同じ事をされるかわからない。 何時の間にか母より余程強情になっていた娘の言葉に、夫人は抗しきれなかった。 執事ベルスランも、当然のごとくこの逃避行に参加を表明する。 地獄の果てまでもお供しますと言った彼の静かな迫力には、貴族にすら滅多に見られぬ全てを受け入れる覚悟があった。 結局ルイズ、タバサ、燦にオルレアン大公夫人とベルスランを加えた五人は、全員がシルフィードに乗ってトリステインへと向かう事となった。 ルイズはエルフの一件を「王の見張りは人知れず黙らせておいたわ」の一言だけで済ませていた。 落ち着くまでは無駄な心配をかけぬようにとの配慮であった。 シルフィードが過剰重量に音を上げる寸前、どうにかこうにかトリステイン魔法学院へと戻った一行。 彼女達を迎えたキュルケは、学院から少し離れた場所にある屋敷へと案内する。 キュルケが屋敷の持ち主の名を告げ、入り口の扉を開くと、ルイズ、タバサ、燦の表情が固まる。 「ごめんっ! バレてた!」 両手を合わせて謝るキュルケ。 屋敷の主は、にこやかな表情で大公夫人を出迎えた。 「遠路遥々ようこそおこし下さいました。ワシの名はオスマン。トリステイン魔法学院学長オールドオスマンで通っておりますじゃ」 コルベールは学長室に入ると、何時もの様に暢気な様子で椅子に腰掛けているオールドオスマンに必要事項を報告する。 生徒達の成績やら素行の定期調査に関する書類をテーブルに置くと、コルベールはちらと部屋を見渡す。 「ミス・ロングビルはどうされました? 最近姿を見ないようですが……」 オールドオスマンは鼻の中に指をつっこんで、中の毛を引っ張りながら答える。 「ああ、ミス・ロングビルなら辞めたぞ」 「は?」 寝耳に水である。驚きに問い返す事すらできずに居ると、オールドオスマンは冗談を言って和ませに来た。 「今はワシの愛人をやっとる。人間楽に生きられるならそれが一番じゃて」 「…………」 趣味の悪い冗談に、コルベールは眉をひそめる。 「で、ミス・ロングビルはどうなさったんで?」 「だからワシの愛人しとると言うてるじゃろうが。屋敷も与えてやったし、使用人も揃えた。ふふふん、いやぁやはり女子は良いのぉ」 じーっとオールドオスマンを見つめるコルベール。 「……冗談では無いのですか?」 「何でそんなつまらん冗談を言わねばならん。お主もそんな頭しといて、男の価値は見た目だなどと抜かすつもりはなかろうな」 頭皮の事は言うなボケが、というのはさておき、俄かには信じがたい話だ。 だが、確かに地位も名誉もそれ以外も唸る程持っているオールドオスマンだ。女性を一人囲う事ぐらい訳無いであろう。 セクハラ三昧の頃はミス・ロングビルから露骨に嫌がってるオーラが出ていたが、それが収まってきた最近は、仲が良くなったとは思っていた。 しかしそれが男女の仲であるとは想像もしなかった。 「事実は小説より奇なりじゃよ」 それが無茶苦茶奇妙な事だって自分でわかってるではないか、と言いたかったが、妙に上機嫌なオールドオスマンの気分を損ねるのも何なのでコルベールは黙っておいた。 一人が消え、一人が現れた。 オールドオスマンは単に当てはめただけである。 ミス・ロングビルが居た場所にオルレアン大公夫人を置き、周囲との接点を無くしてしまえば、そこに不自然さは無くなる。 正体が明かされた土くれのフーケであったが、その一件は無かった事になっている。 である以上、土くれのフーケであったミス・ロングビルが居ないのは不自然であった。 幾つか適当な解決策を考えてあったのだが、今回はこれ幸いとオルレアン大公夫人をそこに組み込んだのだ。 これで、双方の事件に於いて減ったり増えたりした人数はゼロ。 日々はつつがなく続いて行くのである。 ワルド子爵は本気で悔しがっていたが、愛人として屋敷を与え囲っている相手に直接会っては間男扱いされるだけだ。 いずれ間を計って忍び込むぐらいしか会う方法が残されていないので、今は、手を引く事にした。 こうして、対外的にも全く不自然さを持たぬまま、オルレアン大公夫人は隠れ家を手に入れる事が出来たのだ。 又、没落貴族との触れ込みであったミス・ロングビルに、オールドオスマンは旧来の家を復権させるべく尽力もしている。 その為の手段が、ゲルマニアのツェルプストー家であり、キュルケである。 本来ゲルマニアの貴族であったミス・ロングビルが手放した爵位を買い戻してやるという話で、綺麗に全ては纏まってくれる。 貴族であれば尚の事、オールドオスマンのお相手として相応しく、これだけの待遇も誰しもが納得するであろうから。 懸案だった身近に居るであろうガリアの諜報員だが、これはタバサからもたらされた情報をワルド子爵に適度に漏らす事で、うまく彼が立ち回ってくれた。 ちょうど彼は非合法ガリア諜報機関への攻撃を開始していた時でもあり、渡りに船はお互い様であった。 一つだけあった問題としては、トリステインエロ愛好家達が「一人の女に執着するなぞ何たる堕落! エロ師匠は死んだ!」と大いに嘆いたという事だが、まあどうでもいいのでオールドオスマンはさらっと無視した。 ガリア王は、テーブルの上に置いたチェス板を見つめながら、事態の推移を推理する。 オルレアン大公夫人誘拐事件の犯人は不明。そしてこれは王がうまい事揉み消したが、その場にはエルフの遺体が一つ。 敵の多い王の事、それを為す心当たりは山ほどあったが、やはりこの場合一番に挙がるのは彼女、シャルロットである。 すぐに周辺の調査を行いたいと思っていたのだが、現在トリステインでガリアの密偵は派手に動けぬ事情があった。 麻薬密輸事件。 アルビオンでの作戦中、トリステインが手を出して来ては厄介だ。 ならば国内で社会問題となるような大きなトラブルを起こしてやれと仕掛けた作戦だ。 手を出すのを止められなかったにしても、又その後アルビオン反乱軍がトリステインにちょっかいを出すにしても、平民レベルで麻薬が行きかっているというのは都合が良い。 恐怖を無くす効果もある為、軍所属の平民達に使ってしまう者も出てくるだろう。そうなれば、軍組織は相当ヒドイ事になってくれる。 どう転んでも悪くはない策だったのだが、やはりトリステインは一筋縄ではいかぬ。 万全の体勢で望んだ布陣をいともあっさり突き破り、黒幕のガリアにまで手をかけてきた。 非公式ではあるが、抗議の文面がとても強い口調で送られてきている。 幾分かはこちらから妥協せねば、今後外交を成立する事も難しかろう。 そしてトリステインの平民達に流行していた麻薬の大元が、公にされておらぬとはいえ、ガリアが関わっているかもしれぬ、とされたのだ。 これを明らかにしたグリフォン隊隊長ワルド子爵指揮の下、国内のガリア勢力に対する大掃除が行われていた。 女王の信頼をも得ている彼は、その巨大な権限を余す事無く駆使し、ガリア王が手配していた非合法系の拠点や人員を次々削り取って行く。 ガリア王にとってワルド子爵は、既に息のかかった手の内の駒の一つであった。 しかしそれはあくまでアルビオン反乱軍経由での事。 ワルド子爵自身もガリアがその黒幕である事を知らされていない。 そこまで深く踏み込ませるつもりもあったのだが、どうもワルド子爵の動きが鈍く、関係はそこまで進んではいなかったのだ。 右の手が左の手を殴っているような事態に、ガリア王は目を覆わんばかりだ。 オルレアン大公夫人誘拐事件の犯人は、エルフすら凌駕しうる能力を持っている。 今のギリギリの状況で強引に話を進めても、良い結果に結びつくとも思えない。 当然、虚無の力を真っ先に思い出したガリア王であったが、王の知る虚無ならばエルフを倒すにあのような戦い方はしない。 報告を受けた限りでは、巨大な砲弾か何かを至近距離から打ち込んだ様だと聞いている。 あのエルフ、ビダーシャルの反射の能力を貫くには、確かに戦艦の大砲でも使わねば適わぬであろう。 しかし、周囲に火薬や弾欠や砲台を移動した形跡は見つからない。 まともな魔法では話にならぬ反射能力である。やはり虚無の力と考えるのが妥当だが、ガリア王は断定はしない。 仮にこの件にロマリア連合皇国が絡んでいるとなれば、不可能ではないかもしれないからだ。 そこまで考えて少し頭を冷やすべく飲料を口にする。 まずはオルレアン大公夫人誘拐の件からだと決め、他の様々な思考を頭から追いやる。 公的にトリステインでの存在が認められている、ガリアの人間からの報告を元に考えてみる。 当然のごとく、シャルロット周辺での動きは無し。 王都での舞台があっただの、使い魔品評会で一位をとっただの、取るに足りない話ばかりだ。 しかし学院自体は妙に動きが活発だ。 ヴァリエール家の娘とゲルマニアのツェルプストー家の娘がトリステインの伯爵相手に問題を起こした。 派手な決闘騒ぎを起こした二人、彼女達とシャルロットは同学年で決闘騒ぎの際に関わりがあるという。 更にガリア王が気にかけていたのは、麻薬密輸事件発覚の時の人員に学院の秘書が加わっていたという話だ。 その秘書はどうやら学長子飼いらしく、家まで与えられている。 しかし学院という、そこだけでほとんどの事が完結してしまう特殊な閉鎖空間は、それ以上の調査を許さなかった。 工作員を放り込むにも、年齢制限がネックとなっており(学園は年齢に関して大らかだが、幾らなんでも二十代、三十代のメイジを送り込む事も出来ない為)優秀な工作員を向かわせる事も出来ない。 そう考えるとシャルロットは学院対策として実に優秀な駒であったのだが、今回に限っては彼女の言葉は信用出来ない。 人質が人質として効果を発揮しつつ、シャルロット以外でも情報収集の手段がある、そういう状況でなくば彼女を利用する事は出来ないのだ。 幾らなんでも不可解すぎる。そして様々な事の間が悪すぎる。 直感に近いが、やはりガリアの事情を深く知るシャルロットと誘拐事件には関連があると考えるべきだろう。 オルレアン大公夫人の居場所を公的な形で特定出来れば、外交筋でどうとでも好きに出来るのだが、シャルロット絡みというのは勘にすぎず証拠も何も無い。 現時点で色々と手を出す方法も無くはないが、一連の流れが統一された意思の元行われていたとすると、対策も用意されていよう。 ならばここは現状維持のまま、敵の動きを待つ。 もちろんシャルロットへの調査も、トリステイン内の新たな諜報組織の確立も平行して行う。 連中がもし現状維持に無理をしているというのなら、何処かに歪みが現れるはず。 狂気に冒された夫人をいつまでも隠しておくなぞ、そう簡単に出来る事ではないのだから。 それを、ゆっくりと待ち構えるとしよう。 関係者が特定出来ているというのであれば、何も焦る事はない。 人質不在である以上不要となった駒、シャルロットを呼び出して謀殺するのは後でも良い。 相手が油断し、隙を見せるまで大きくは動かぬ。 むしろ、もし本当にトリステインに大公夫人が居るというのなら、先々の展開はガリア王に有利に働く。 アルビオン反乱軍、これがアルビオンを征した後はトリステインだ。 こいつらが強硬に侵入し、トリステイン国内で夫人を確保してしまえば最早言い逃れも出来まい。 そうなれば大手を振ってガリアはトリステインへと侵攻出来る。 戦力に関しては、麻薬以外にもトリステインを圧倒しうる腹案はある。 ガリアとアルビオン反乱軍との関係は、誰にも見抜きようが無いのだから、この手だけは絶対に読めまい。 その時こそ、シャルロットを抱え込み、エルフをも倒しうる力を持ち、数多の予防線を張り巡らせた何者かに、思い知らせる時だ。 タバサはオールドオスマンから幾つかの注意を受けていた。 最も細心の注意を払うべきは、国許からの手紙である。 予想される指示は二種類。国許への帰還命令か、オールドオスマンの愛人誘拐。 前者は言わずもがな、人質を失った事により有用な存在から有害な存在へと変わったタバサの謀殺を目論んでの事。 後者は少々複雑で、こう指示してくるという事は、ミス・ロングビル=オルレアン大公夫人であると疑いを持っているという事だ。 これを指示しうる程、こちらの情報に精通しているとなると、やや問題なのである。 オールドオスマンに授けられたそれらへの対応策を確認し、さあいつでもかかって来いと待ち構えているのだが、一向に国許から連絡が来ない。 不安になってオールドオスマンに訊ねると、彼はかんらかんらと笑って言った。 「油断すべきではないが、下手すると連中ワシらの事まるで気付いとらん可能性もあるのう。ハッハッハ」 オールドオスマンも幾つか手持ちのソースを当たり情報を集めているが、目立った動きは無かったのだ。 という訳で。タバサは週に数回の母との逢瀬を存分に楽しんでいた。 「はい、シャルロット。あーん」 ケーキを一口サイズに切り分け、フォークですくってタバサの口元へと運ぶ大公夫人。 「あーん」 目尻が全開で垂れ下がり、普段の凛々しい姿など見る影もなくなっているタバサ。 「おいしい?」 「うん」 かれこれ七回もこのやりとりを繰り返しているのに、まるで飽きる様子が無い。 一度ルイズ達もひょこっと遊びに行ったのだが、あんまりにあんまりすぎるタバサの有様に、二度と近づくまいと心に決めたのである。 屋敷に出向いている時以外は、むしろ自分の手で母を守るんだという気概に満ち溢れ、油断や隙の欠片も見られないだけに、このギャップが耐えられなかった模様。 屋敷に行く時も、それこそオールドオスマンのモートソグニルですら気付かれる程の警戒能力を発揮する為、その辺は皆安心しているのだが。 何時もの四人は、漸く何時もどおりの昼食の時間を取り戻す。 あまり頻繁に会いに行くのも怪しまれる。 そう言い出したのは他ならぬタバサであるが、やはり何時でも会っていたいのだろう。 ふと気が付くと母の住んでいる屋敷の方に視線を向けている。 そんなタバサの様子を微笑ましげに見守りながら、キュルケはしかし真剣な口調で口を開く。 「幾つか、聞き逃せない話あるわよね。エルフがどうしてタバサの実家に居たのか、とか」 ルイズもその点は気になっていた。 「タバサ、ガリアがエルフと組んでいるなんて話あるの? いや、そもそもそんな事出来るの? 偶然あそこに居たなんて話、誰も信じないわよ」 「わからない。そのエルフを倒したっていうルイズの事も含めて」 言いたい事はわかる。ルイズは苦笑した。 「英雄の詩って、そんな警戒するほど無敵でもないわよ」 キュルケが即座に答える。 「サンよね。普段のサンなら何が起ころうと自力で突破出来そうだけど、歌を歌ってちゃ……ねえ」 エルフとやりあった時、実はルイズはかなり追い詰められていたのである。 後ろに居る燦を狙うような真似された場合、それが魔法による攻撃であったならルイズには自らの体を盾にする以外防ぐ手段が無い。 だからこそ相手がそれに気づく前に、速攻で倒しきる必要があったのだ。 嘆息するルイズ。 「そうなのよねぇ。状況によっては二人で戦ってた方が有利な事もあるし」 本来のサンは魔法があってさえ、到底倒しうるような相手ではない。 特に体力が充分な時の燦は、タバサやキュルケの魔法ですら捉える事が出来ない程だ。 「サンはムラがある、物凄く」 タバサがぼそっとツッコムと、燦もわかっているのか首を傾げる。 「よくわからんけど、大抵最初の内は絶好調でびっくりするぐらい動けるんじゃけど、ずーーーーーーっと剣振り回してると、体力まだあるのに、動きががくーって鈍くなったりするんよ」 何度もルイズと剣を合わせて実感した事だ。 実は、最初の内は燦の持つガンダールブの力が発揮されており、それが時間制限で切れているという話なのだが、当然ガンダールブにも虚無にも気付いていない四人はそんな事に思い至れない。 ガンダールブの力には手に持った武器の使い方がわかるといった能力もあるのだが、燦は剣しか持っておらず、剣の使い方は元々知っていたので、それがわかっても不思議に思わなかったのだ。 さりげなくデルフリンガーが使い手だの何だのと言っていたが、それすら、ふーん、で済ませてしまっている。 伝承に謳われたガンダールブの力すら、調子が良いの一言で片付けてしまう。正に天然恐るべしである。 ルイズはばしーっと結論を出す。 「つまりよ! サンが歌を歌いながら剣を振るえれば万事解決! そうよねサン!?」 「あー、それちょっと難しいー」 「何言ってるの! 人間努力さえすればどんな事だって出来ない事はないのよ! 今日から早速特訓よ!」 体育会系のノリが全身に染み付いたルイズ。 それをルイズに教え込んだのは他ならぬ燦である。 「そうじゃな……うん! 私頑張るでルイズちゃん!」 「その意気よ! 私もあの歌で顔が変形するのどーにかして見せるわ!」 キュルケとタバサは、妙に盛り上がる二人に聞こえないよう、ぼそぼそと話す。 「……これ以上強くなってどーするってのよ。それに歌いながら剣て、ハタから見たら可哀想な人にしか見えないんじゃ……」 「……あの顔、自分の意思でやってたんじゃないんだ……」 タバサ母より、とても凛々しいご友人ね、との評価を賜った英雄の詩後のルイズの劇画顔は、やはり当人には不評の様で。 ルイズにもまだ女性としての自覚があったのか、などと尤もらしく頷くタバサであった。 事も無く日々は流れて行くが、ある日キュルケが実家に戻ると言い出した。 例の爵位の件で、より適切な条件の爵位を見つける為には、どうしても自身がゲルマニアに出向く必要があったのだ。 オールドオスマンに相談すると、ならばルイズも燦を連れて実家に戻れと言い出した。 領地が隣同士なので、これなら途中まで三人で移動出来るという安全面での話ももちろんあったが、それ以外の理由が大きい。 ガリアがまるでちょっかいをかけて来ないのは、恐らく学院メンバーが大公夫人誘拐に関わっているという確証が持てないからだ。 ならば、こちらに大公夫人が居るのならとてもやらないような事をやって、より混乱させてやろうという話だ。 いずれ先々で戦力全てを出しつくすような戦いになる。その時、今外を出歩いているメンバーが主力であるなどと連中は考え得ないだろうという事でもある。 強硬手段は、ワルド子爵の大暴れで打つだけの戦力を用意出来ないだろうという読みもあった。 もちろん数日の内に戻るのが大前提ではあったが。 一人タバサを残す事に不安もあったが、オールドオスマンが、いざという時はワルド子爵に泣き付くわい、と言った事であっさりと納得する。 謁見の間で口添えをしてくれた事もあり、子爵の頼もしさ、誠実さを、ルイズ達は欠片も疑っていなかったのだから。 前ページ次ページゼロの花嫁
https://w.atwiki.jp/center_math/pages/142.html
内大衛星群 1.ミマス 2.エンケラドゥス 3.テティス 外大衛星群 4.ディオネ 5.レア 6.タイタン 7.ヒペリオン 8.イアペトゥス 羊飼い衛星群 共有軌道衛星 G環 内大衛星のトロヤ衛星 アルキオニデス イヌイット群 北欧群 ガリア群
https://w.atwiki.jp/cbaxis/pages/24.html
弩兵の役割 銃兵とほぼ同じ射程での戦闘が主になる。弩兵は雨天による影響を受けない。毒や防御値ダウンのデバフをもつ兵団もいる。 ☆2 ノルマン弩兵 ☆3 ガリア十字弩兵 播州連弩兵 ☆5 アペニン弩兵
https://w.atwiki.jp/clockgrail/pages/98.html
【クラス】 ライダー 【真名】 シストセルカ・グレガリア 【属性】 混沌・悪 【ステータス】 筋力E~A 耐久EX 敏捷C+ 魔力B 幸運A 宝具EX 【クラススキル】 騎乗:EX 『シストセルカ・グレガリア』という群体そのもの。 群れを構成する一体一体が彼ないし彼女の騎乗物であり、その権利は決して侵害されない。 【保有スキル】 蝗害:A 飛蝗の群体及びそれを構成する一匹一匹を介して、己の領域を広げるスキル。 陣地の概念に対してきわめて有効。一匹でもライダーの侵入を許せばその陣地は彼らに侵される。 土地・陣地・結界を構成する魔力の中で有益なものだけを選んで食い潰すため、活動に必要な魔力は自動的に供給される。 神代渡り:A 神代から現代まで存在し続けている厄災の虫、という性質が反映されたスキル。 攻撃を行う際に神秘・耐久値の有無や高低を互いに参照せず、あらゆる存在に対して平等のダメージ判定を行う。 一体の神と一枚の葉を同じ要領(ルール)で食い尽くす。飛蝗の捕食を免れるには、対粛清防御クラスの備えが必要になる。 黒い群生相:EX 狂化スキルに類似する。基本的に話が通じず、人間の倫理観を理解しない。 『はじまりの六人』であるイリスは世界の理から放逐された存在であるため、たまたま話が通じているだけに過ぎない。 通常のマスターがライダーを召喚した場合、大概は対話もままならずに食い尽くされる羽目になる。 精神干渉の一律無効。 【宝具】 『ただ滅び逝く地平の暴風(Schistocerca gregaria)』 ランク:EX 種別:対文明宝具 レンジ:1~3000 最大捕捉:1~∞ 黙示録の黒騎士の触腕、神代から現代までを漂う災害、天地神明の暴食者。 人類を滅ぼす第三の災い、"飢饉"の権能に類する昆虫。それがライダーの正体である。 そしてこの宝具はライダーという存在そのもの。彼ら、彼女ら、無量大数に匹敵する飛蝗の軍勢すべてを指す。 世界に召喚された瞬間から領土の拡大を開始し、最終的には舞台となる世界・土地のすべてを蝗害で支配する。 そうなってしまえばもはや根絶は困難。無限に押し寄せる飛蝗の軍勢がすべての命を喰らい尽くすのを待つより他にない。 『剣、飢饉、死、獣(KICK BACK)』 ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:99 最大捕捉:999 宝具の読み方は流行りの曲を聴き漁ったライダーが勝手に決めたらしい。 己の侵食領域内において他者に"飢饉"を与える数多の現象を具現化させ、その力を行使する。 環境が完全に整えば、神話における"終末"を魔力が許す範囲でのみ再現することも可能。 プリテンダーとして黙示録の黒騎士・ブラックライダー/もしくは奈落・アバドンを詐称し召喚された場合は、この宝具を限定的な範囲で解放出来る。 ただし今回は詐称者としてではなく、『シストセルカ・グレガリア』という種を名指しで召喚しているため使えない。 仮にイリスが彼をその形で召喚できていたなら、東京都は本戦の開始を待つことなく数日と保たない内に飢餓地獄に変貌していた。 【weapon】 変幻自在。単純な構造の武器ならば大体なんでも個体数に物を言わせて作れる。 今のお気に入りは金属バットや鉄パイプなどのヤンキースタイルらしい。 そういうのがカッコいいと思ってるみたい。 【人物背景】 地平線のすべてを喰らい尽くす飛蝗の軍勢で全身を構成した異形の英霊。 物理的手段では滅ぼせず、魔術的手段でも根絶は困難な暴食の軍勢。 真名をシストセルカ・グレガリア。和名で言うところのサバクトビバッタ。 神話の時代から現代までを生き延びる、厄災である。 プリテンダーとして『ブラックライダー』『アバドン』の真名を詐称することもある。 だが彼を詐称者として召喚した場合、大原則として意思の疎通が完全に取れず、また曲がりなりに人間と関わろうとすることもしない。 それ以前に、普通の聖杯戦争ではまず出てこないし呼ぶこともできないたぐいのモノ。 彼が出張ってきたことがまず、この聖杯戦争の異常性を物語っている。 食事大好き。現代のサブカルも大好き。人間って得だな~と思ってる。 死ぬほどミーハーなのでSNSもいっぱいやってる。 【外見・性格】 フード付きのつなぎを着用した黒髪の男性、という形を好んで取る。流行りの俳優か何かを元にキャラメイクしたらしい。 前髪で基本的に目が隠れており、その下の眼光は暴食者らしく爛々と輝く。 【身長・体重】 基本の姿では178cm/65kg。 可変。 【聖杯への願い】 存在しない。だって今も生きてるし。 強いて言うなら美味いものをしこたま食べたい。 【マスターへの態度】 面白いヤツ。なので当面は付き合ってやる予定でいる。 現代をもう少し満喫したいのでそういう意味でもサーヴァントの責務は果たす。 ただ飽きたら普通に食べてねぐらに帰るかもしれない。
https://w.atwiki.jp/armhead/pages/252.html
ヘブンに住む人々の使う言葉は、実は我々地球人の使う言葉と変わらない。 ヘブンの言語と地球の言語は、次のように対応している。 御蓮語=日本語 アプルーエ語=英語 ウェスティニア語=ドイツ語 愛沙語=中国語 ガリア語=フランス語 ニアプス語=スペイン語 イラチ語=イタリア語
https://w.atwiki.jp/chibaho/pages/343.html
謎のブルガリア人ジョニー【なぞのぶるがりあじんじょにー】 ニコニコ動画のニックネーム「isso」 11月に2回くらい?投稿した高校生 最初の動画で名前を募集してこの名前に決めた ルックスが栗原菜月に似ているというコメントがよくついていた 動画は割とすぐに削除された?
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1627.html
第二十二章 過去 キュルケ、タバサ、そしてリゾットは馬車に揺られ、魔法学院から延びた街道を南東へ下っていた。馬車はタバサの実家から派遣されてきたもので、タバサのシルフィードはキュルケのフレイムを背に乗せ、馬車の上空を旋回しながら飛んでいる。 「イーヴァルディは竜の洞窟の中に入っていきました。付き従うものはありませんでした。松明の明かりの中に、コケに覆われた洞窟の壁が浮かび上がりました。たくさんのコウモリが、松明の明かりに怯え、逃げ惑いました。 イーヴァルディは……」 「怖くて」 「怖くて泣きそうになりました」 リゾットの絵本を読む声が馬車の中に響く。タイトルは『イーヴァルディの勇者』。ハルケギニアでは一般的な英雄譚を絵本に綴ったものだ。といってもリゾットに絵本を読む趣味があるわけではない。タバサの実家への道中、リゾットがどれだけハルケギニアの言葉を覚えたかを知るために、タバサが渡した教材がこれだったのだ。リゾットはそれを音読し、たまに分からないところがあると、すぐ隣で耳を傾けているタバサに教えてもらっている。 外は晴れ渡り、穏やかな日差しが車内に降り注いでいる。窓からは青い牧草地がのぞき、そんな中で絵本が音読されるのは随分とのどかな光景だった。 向かいに座るキュルケと、その隣に立てかけられたデルフリンガーはそんな光景を面白そうに見ている。二人にしてみればリゾットが絵本を四苦八苦しながら読むというのはなかなか見られない、興味深い光景のようだった。 「あんなダーリンの可愛い姿が見られるなんて、学校に休暇届出してまで来た甲斐があったわね。タバサも楽しそうだし」 「楽しんでるのか? あの娘っ子、表情がかわらねーから分かりづれぇや」 デルフリンガーの言葉に、キュルケはタバサの顔を見て、クスリと笑う。 「とても楽しそうよ。例え一時でも気が紛れてくれるなら、惚れ薬も悪くはないわね」 「そういうもんかねえ。まあ、相棒が字が読めるようになって、あの娘っ子が楽しいなら、こりゃもう俺に言うことはないがね」 確かにタバサの微妙な感情の機微は簡単には読み取れない。だが、キュルケには分かるのだった。タバサが実家に帰ることに対して、不安と哀切と期待とが絡み合った複雑な思いを抱いていることや、今はその気持ちが紛れていることが。 そんなキュルケはもちろん、リゾットも、デルフリンガーも、タバサの実家については何となく察している。タバサの実家というのは決して幸せな環境ではないのだろう。DIOの館でケニー・Gがタバサをおびき寄せるために使った幻影はどこまで真実を映したか、タバサ以外には分からない。だが、「母親らしき人物がタバサらしき少女を庇うように食事に口をつける」という幻影を見た途端、常に冷静なタバサが取り乱した。 光景こそ描写されなかったが、その後、何が起きたのかは想像に難くない。地位が上の人物に命を狙われるような家は大抵、没落せざるを得ない。タバサもそれ相応に過酷な運命を通ってきたはずだ。 「ところで、俺たちはどこに向かってるんだっけ? 随分遠そうだが」 「ガリア王国よ。タバサはそこの留学生らしいの。あたしも初めて知ったわ」 タバサがキュルケとリゾットに、国境を越えるための通行手形の発行をオスマンに頼むように指示したことでそれが判明した。キュルケは『タバサ』という、まるで飼い猫につけるようなふざけた名前が偽名であることをうすうす感づいていたが、今までその理由を尋ねることを控えていた。 キュルケは館での映像を見て以来、タバサを、何かの事情で没落し、世を忍ぶようになったトリステイン名門貴族の出だと当たりをつけていたが……、それは外れていた。トリステイン、ゲルマニアと国境を接する古い王国、ガリア王国の出だったのだ。 ハルケギニアは大洋に突き出たゆるやかな弧を描く半島だ。地球で言う、オランダとベルギーを合わせたぐらいの国土のトリステインを挟むように、キュルケの母国、北東のゲルマニアと、南東のガリアが位置している。二国の国土面積はトリステインの十倍ほどもある。トリステイン人が自嘲気味に『小国』と母国を呼ぶのはそんなわけがある。 さらに南の海に面した小さな半島群には、かつてのゲルマニアのような都市国家がひしめき、覇権を争っている。そのような都市国家の一つに、始祖ブリミルと神に対する信仰の要であるロマリアもある。ちなみに枢機卿のマザリーニはロマリアの出身である。 ハルケギニアを東に進むと、蛮族や魔物が住まうという未開の地があり、さらにその先の砂漠では、砂漠を切り開く能力を持つエルフたちが『聖地』を守っている。さらに東へ向かえば、ロバ・アル・カリイエ……、『東方』とひとくくりにされた地がどこまでも続いている。 大洋とハルケギニアの上を行ったり来たりしている浮遊大陸アルビオンはまた別だ。あれはあくまでアルビオンであって、厳密にはハルケギニアではないのだ。 ガリアは歴史の古い国であり、魔法についても進んだ国である。わざわざトリステインに行かずとも魔法学院はあるのだが、タバサは留学してきている。その理由と今回の帰国の理由について、キュルケは尋ねることを自分に禁じていた。タバサが話したくなれば自分から口を開くだろう。ルイズの同行を退けた時の頑なな雰囲気のわけも、そのときに分かるはずだ。 性格も年齢も違う二人が友達になれたのは、妙にウマが合うからというだけではない。聞かれたくないことを、お互い無理やり聞いたりしないから友達になれたのだ。タバサはそのあまり開かれることのない口によって、キュルケは年長の気配りで。国境を越えてトリステインにやってきたことに関して、二人ともそれなりの理由があるのだった。 そういう意味では異世界からやってきたリゾットも似たところがある。他人の過去について余計な詮索をしないし、自分自身の過去についてもあまり話したがらない。どうやら裏の世界で生きてきたらしいということが分かる程度である。 (あたしの周りは難しい人ばかりね……) そう思いながらそれを楽しんでいる自分に苦笑を浮かべ、キュルケは各国の政情を思い返した。政治に興味がないキュルケでも、昨今のきな臭いハルケギニアに住んでいれば、いやでも耳に入ってくる。 今から向かうガリア王国は、アルビオンのトリステイン侵攻に関して中立と沈黙を保っていた。アルビオンの政変と新政府に脅威は感じているだろうが、なんら声明さえ発していない。トリステインからの同盟参加への申し入れについても、これを拒絶している。自国の国土が侵されぬ限り、中立を保つだろうというのが大方の予想だった。噂によるとガリアは内乱の危機を孕んでいるとのことだった。外憂より、内患で頭が一杯なのだろう。 そんなガリアへの訪問である。最初は観光気分だったが、何だか忙しいことになりそうな予感がした。 しばらくそんなことに思いをはせながら、キュルケは窓の外をぼんやりと眺めていた。 すると、前から馬車に乗った一行が現れた。深くフードを被った十人にも満たない一行であったが、妙にキュルケの注意を引いた。マントの裾から杖が突き出ている。貴族であった。 杖の作りからいって一行は軍人であるようだ。今は戦時であるので珍しくもない。何か密命でも帯びているのだろうか、静々と馬を進めている。馬車の中には何か大きな荷物があった。荷運びの任務だろうか。 先頭を行く貴族の顔が、フードの隙間からちらっと覗いた。涼しげな目元のいい男である。ふぅん、と思わずキュルケは唸った。 「いい男って、いるところにはいるものよね」 腕を組んでうんうんと呟く。 「お前さん、相棒に惚れてるんじゃなかったっけ?」 デルフリンガーが呆れてツッコミを入れると、キュルケはしれっと答えた。 「それとこれとは別よ。いい男はいつみてもいいものよ?」 「その貪欲さにおでれーた」 男でも女でもないデルフリンガーとしてはそういうしかなかった。そんなデルフリンガーをよそに、キュルケは首をかしげた。 「それにしても……どこかでさっきの男、見たことあるのよね……。どこで見たのかしら……。というか、誰だっけ?」 キュルケは熱しやすく、冷めやすい。いい男を見ればその瞬間は魅入ってもすぐ忘れてしまうのである。 「俺に言われてもわからんよ。でも、俺も見たことあるようなないような…」 ちなみにデルフリンガーは自分の所持者、使用者以外の人間は割りとどうでもいいので一度や二度くらいしか会った事のない人間は忘却してしまう。 「……とさ。めでたしめでたし」 そうこう考えているうちに、リゾットが絵本を読み終わった。 「簡単な本なら読めるようになった。貴方は覚えが早い」 今まで聞いていたタバサが呟いた。リゾットもそれは疑問に思っていることだった。彼は語学に特別秀でているわけではない。複数の言語を習得してはいるが、それは単に努力した結果だ。だが、ハルケギニアの言語に関しては一度覚えさえすれば、見た瞬間に意味が浮かんでくるのだ。 「……そうだな。言葉も自動的に翻訳されている……。覚えた文字も自動的に翻訳されているのかもしれない」 「よく分からんが、『サモン・サーヴァント』で呼ばれたときにそういう魔法がかけられたんじゃねーの?」 デルフリンガーが推測を述べた。確かにそれくらいしか考えられない。最もあって困るわけではない。便利なだけだ。 (今度、ルイズに訊いてみるか……) そう思い、リゾットは今まで読んでいた本に目を落とした。内容を強引に要約すると、次のような話になる。 主人公の勇者イーヴァルディが旅の途中、立ち寄った村で村娘にパンをご馳走してもらう。 その村はドラゴンに襲われていて、生贄としてその村娘が選ばれる。それを知ったイーヴァルディは単身、竜の巣に入り、娘を救い出す。 「不思議だ。こういう話は俺の世界にも伝わっている。世界が違っても、人間というのは考えるのは同じなんだろうか?」 「ダーリンの世界にもイーヴァルディの勇者がいるの?」 「主人公は違うが、似たような話はある。聖ジョージ、というが一番有名な主人公だったかな?」 そこでリゾットはタバサが眼鏡の奥の澄んだ青い瞳をじっとこちらを向けていることに気がついた。 「私が……」 「ん?」 聞き返すリゾットに、タバサは首を振った。 「……なんでもない」 呟いて、タバサは目を伏せた。 タバサは本当はこう言いたかったのだ。 『私が囚われた時、貴方は勇者になってくれる?』と……。 だが、リゾットはあくまでルイズの使い魔だ。そのリゾットにこんなことを言っても困らせるだけだろう。それに、今の自分は惚れ薬の飲んでおかしくなっている。だからこんなことを思いつくのだ。そう考え、タバサはその言葉を呑み込み、心の奥深くに沈めた。 国境まで二泊して、ゆるゆると三人は旅を続けた。教師のタバサが優秀なお陰もあり、リゾットはこの三日でかなり文字が読めるようになった。しかし、進むにつれ、タバサはその内心の不安を表すように元々少ない口数をさらに減らしていった。 国境の関所でトリステインの衛士に通行手形を見せ、石の門を潜ると、そこはもうガリアだった。ガリアとトリステインは、言葉も文化も似通っている。『双子の王冠』と並んで称されることも多い。 ガリア側の関所で手形を検査すると、大きな槍を掲げた衛士は言いにくそうに告げた。 「ああ、この先の街道は通れないから、迂回してください」 「どういうこと?」 「ラグドリアン湖から溢れた水で街道が水没しちまったんです」 ラグドリアン湖はガリアとトリステインの国境沿いに広がる、ハルケギニア随一の名勝とその名も高い大きな湖だ。その湖底にはトリステインとの盟約を結ぶ、誓約の精霊とも呼ばれる美しき水の精霊たちが住んでいる。 「……嵐でもあったのか?」 「いえ、そういうわけじゃないんですが……」 衛士の言い方にひっかかりを覚えつつも、街道をしばらく進むと、開けた場所に出た。街道のそばを緩やかに丘が下り、ラグドリアン湖へと続いている。湖の向こう岸はトリステインだ。 確かにラグドリアン湖の水位はあがっているようだ。浜は見えず、湖水は丘の緑を侵し、湖底には花や草が沈んでいた。 「確かに、綺麗な湖だな……」 外へと目をやっていたリゾットの傍らで、タバサもまた外を覗いていた。 「あなたのご実家、この辺なの?」 「もうすぐ」 それだけ答え、後はじっと黙り込む。その片手はぎゅっとリゾットのコートの裾を掴んでいた。 湖を離れ、森の中へと馬車は進む。大きな樫の木陰の空き地で、農民たちが休んでいた。その一人が持っていたリンゴの籠に目をとめたキュルケは、馬車を止めさせ、農民を呼んだ。 「おいしそうなリンゴね。いくつか売ってちょうだい」 農民は籠からリンゴを取り出し、銅貨と引き換えにキュルケに渡した。 「こんなにもらったら、籠一杯分になっちまいます」 「三個でいいわ」 キュルケは一個をかじり、タバサとリゾットに残りを一つずつ渡す。 「おいしいリンゴね。ここはなんていう土地なの?」 「へえ、この辺りはラグドリアンの直轄領でさ」 「え? 直轄領?」 直轄領とは王が直接保有、管理する土地のことである。 「ええ。陛下の所領でさ。わしらも陛下のご家来さまってことでさあ」 農民たちは笑った。確かに土地の手入れがよく行き届いた、風光明媚な場所である。王が欲しがるのも、無理はない。 キュルケは目を丸くして、タバサを見つめた。 「直轄領が実家って……、あなたってもしかして……」 タバサは答えない。それを見ながら、リゾットはリンゴをかじった。甘い味が口中に広がった。 それから十分ほどして、タバサの実家の屋敷が見えてきた。古く、立派な作りもさることながら、キュルケは門に刻まれた紋章を見て息を呑んだ。交差した二本の杖と、"さらに先へ"と書かれた銘は間違いなくガリア王家の紋章だ。 だが、その紋章には十字に傷がつけられていた。不名誉印である。この家の王族の権利は剥奪されているのだ。 玄関前の馬周りにつくと、一人の老僕が近づいてきて馬車の扉を開けた。恭しくタバサに頭を下げる。 「お嬢様、お帰りなさいませ」 他に出迎えのものはいない。それどころか、屋敷からはほとんど人の気配がしなかった。まるで死人の家のようだと感じながら、リゾットはタバサに続いて馬車を降りる。タバサが老僕に小瓶を渡すのが見えた。あの秘薬屋で手に入れた薬だった。 老僕が先にたち、三人は手入れが行き届いた庭を歩いていく。だが、タバサの足取りは重かった。その表情から、リゾットはタバサの不安を僅かに読み取った。 キュルケもそれを感じたのか、後ろから優しくタバサの肩を抱いて、いつもの楽天的な声で言った。 「大丈夫よ。何があっても、あたしたちがついてるわ」 タバサは頷いたが、まだ表情は硬かった。 「…………」 見かねたリゾットが手を差し出す。タバサは一瞬、驚いたような顔でリゾットを見たあと、頬を染めてその手を取る。そのまま三人は屋敷へと向かった。 客間に通され、ソファに座ったキュルケは、タバサに言った。 「まずはお家の方にご挨拶したいわ」 しかしタバサは首を振る。 「ここで待ってて」 「……大丈夫か?」 リゾットが尋ねると、僅かに嬉しそうに頷き、客間から出て行った。残されたキュルケとリゾットは視線を交わし、頷きあう。 「やっぱり色々複雑そうね、タバサの家は……」 「あの紋章……、直轄領にあるということはガリア王家のものか?」 「ええ……。しかも、不名誉印……王族の権利を剥奪されていたわ」 キュルケが眉根を寄せた。デルフリンガーも刀身をカタカタと揺らす。 「おでれーたな。只者じゃないとは思ってたが、まさか王族関係とはね」 やがて、先ほどの老僕が入ってきてテーブルに各人の前にワインとお菓子を置いた。 それには手をつけずに、キュルケは老僕に尋ねる。まずは外堀からだ。 「このお屋敷、随分と由緒正しいみたいだけど。なんだかあなた以外、人がいないみたいね」 老僕は恭しく礼をした。 「このオレルアン家の執事を務めておりまするペルスランでございます。おそれながら、シャルロットお嬢様のお友達でございますか?」 キュルケは即座に、リゾットはしばらく考えてから、頷いた。オレルアン家という家名に、キュルケは心当たりがあった。ガリア王の弟、王弟家がその家名を使っている。 「どうして王弟家の紋章を掲げずに、不名誉印なんか門に飾っておくのかしら」 「お見受けした所、外国のお方と存じますが……。お許しがいただければ、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」 「リゾット・ネエロ。東方から来た。タバサにはいつも世話になってる」 「ゲルマニアのフォン・ツェルプストー。ところで一体、この家はどんな家なの? タバサはなぜ偽名を使って留学してきたの? あの子、何も話してくれないのよ」 キュルケがそう言うと、老僕は切なげにため息を漏らした。 「お嬢様は『タバサ』と名乗ってらっしゃるのですか……。わかりました。お嬢様が、お友達をこの屋敷に連れてくるなど、絶えてないこと。お嬢様が心許す方々なら、かまいますまい。お話いたしましょう」 それからペルスランは、深く一礼すると語りだした。 「この屋敷は牢獄なのです」 タバサは屋敷の一番奥の部屋の扉をノックした。返事はない。いつものことだが、タバサは失望を感じた。この部屋の主がノックに対する返事を行わなくなってから、五年が経っている。その時、タバサはまだ十歳だった。 タバサは扉を開けた。大きく、殺風景な部屋だった。ベッドと椅子とテーブル以外、他には何もない。開け放した窓からは爽やかな風が吹いてカーテンをそよがせている。 この何もない部屋の主は自分の世界への闖入者に気付いた。乳飲み子のように抱えた人形をぎゅっと抱きしめる。 それは痩身の女性だった。もとは美しかった顔が病のため、見る影もなくやつれている。彼女はまだ三十代後半だったが、二十も老けて見えた。伸ばし放題の髪から覗く目が、まるで子供のように怯えている。 その前のテーブルのグラスが空になっているのを見て、タバサは絶望に近いような落胆を感じた。ペルスランに渡して飲み物に入れてもらった薬は、効を為さなかったのだ。スクウェアクラスが秘術を尽くして作った薬が効かないということは、叔父が盛った薬は先住魔法絡みなのだろう。そして先住魔法に対抗する方法をタバサは知らない。 「誰?」 わななく声で、女性は尋ねた。タバサはその女性に近づくと、深々と頭を下げる。 「ただいま帰りました。母様」 しかし、その人物はタバサの言葉に反応すら見せない。耳が遠いわけではない。心が遠いのだ。目を爛々と光らせて冷たく言い放つ。 「下がりなさい無礼者。王家の回し者ね? 私から、シャルロットを奪おうと いうのね? 誰が貴方たちに、可愛いシャルロットを渡すものですか」 タバサは身じろぎもしないで、母の前で頭を垂れ続けた。 「おそろしや……。この子がいずれ王位を狙うなどと……、誰が申したのでありましょうか。薄汚い宮廷のすずめたちにはもううんざり! わたしたちは静かに暮らしたいだけなのに……、下がりなさい! 下がれ!」 母はタバサに、テーブルの上のグラスを投げつけた。タバサはそれを避けなかった。頭に当たり、床に転がる。母は抱きしめた人形に頬擦りした。何度も何度もそのように頬をすりつけられたせいか、人形の顔はすり切れてはみ出ている。 タバサは悲しい笑みを浮かべた。それは母の前でのみ見せる、たった一つの表情だった。 「貴方の夫を殺し、貴方をこのようにした者どもの首を、いずれここに並べに戻って参ります。その日まで、貴方が娘に与えた人形が仇どもを欺けるようお祈りください」 開けた窓から風が吹き込んでカーテンを揺らす。初夏だというのに、湖から吹いてくる風は肌寒かった。 ペルスランが語ったのは、どこの王家の歴史にもありそうな、しかしどこで聞いても気持ちが暗くなるような話だった。 先王が崩御した際、無能と称される現王ジョゼフよりも遥かに人望と才能に溢れた、弟のオレルアン公を王座へつけようという動きが持ち上がった。王宮は二つに分かれ、最後は弟が狩猟会で毒矢に射られるという形で決着がついた。権力争いの勝者が最初にすることはまずその残党を刈り取ることである。オレルアン公の娘であるタバサはその最たる者として、母親ともども宮廷に呼ばれ、その食事に精神を狂わす魔法の毒を盛られた。だが、それを事前に悟ったタバサの母親はタバサに代わってその食事を口にしたのだという。 「以来、奥様は心を病まれたままでございます」 キュルケは想像を超えた経緯に言葉を失い、呆然と老僕の告白に耳を傾けていた。 「先の薬は母親のためのものか?」 「はい。お嬢様は奥様の心を治すための手段を、ずっと探しております」 目の前で母親の心を壊されたタバサは、それまでの快活で明るかった性格が一変し、それ以来、言葉と表情をほとんど表さなくなった。 そして自分の身を守るため、王家の下す生還不能と思われるような困難な任務に志願し、それを果たすことで王家への忠誠を証明しているのだ。 だが、王家はその働きに報いることなく、タバサにシュバリエの称号だけを与え、トリステインへと留学させる一方、母親をこの屋敷に幽閉した。 「そして! 未だに宮廷で解決困難な汚れ仕事がもちあがると、今日のようにほいほい呼びつける! 父を殺され、母を狂わされた娘が、自分の仇にまるで 牛馬のようにこき使われる! 私はこれほどの悲劇を知りませぬ。どこまで人は人に残酷になれるのでありましょうか」 キュルケはタバサが口を開かず、シュバリエの地位にありながらその証拠をマントに縫い付けぬ理由を知った。 雪風……、彼女の二つ名だ。彼女は冷たい雪風に身も心も浸し、たった一人で生きてきたのだ。その冷たさ、孤独さはキュルケには想像できなかった。 その時、音を立てて暖炉の上に飾られていた調度品が落ちた。 「……すまない」 リゾットは謝ると、席を立って調度品を拾い上げ、元に戻す。 「?」 ペルスランは不審そうな顔をした。リゾットとその調度品の間にはかなりの距離があり、手を伸ばしたとしても届くはずがない。キュルケは恐らくリゾットがスタンドで落としたのだとは予測できたが、何故そんなことをしたのかは分からなかった。 まさか、能面のような無表情を保つリゾットが、怒りの余りスタンドの制御を誤ったなどということは、外からは分かるはずがない。 「続けてくれ……」 呟くように言って、リゾットはまたソファに腰を下ろす。 「はい。お嬢様は、タバサと名乗っておられる。そうおっしゃいましたね?」 「ええ」 「奥様は、お忙しい方でありました。幼い頃、お嬢様はそれでも明るさを失いませんでしたが……、随分と寂しい思いをされたことでありましょう。そこで奥様は忙しさの合間を縫ってご自分で街へ向かい、手ずからお選びになった人形をお嬢様にプレゼントなさったのです。そのときのお嬢様の喜びようといったら! その人形に名前をつけて、妹のように可愛がっておられました。今、その人形は奥様の腕の中でございます。心を病まれた奥様は、その人形をシャルロットお嬢様と思い込んでおられます」 キュルケははっとした。 「『タバサ』。それはお嬢様が、その人形におつけになった名前でございます」 「………」 キュルケもリゾットも言うべき言葉が見つからないように黙り込んだ。ペルスランは二人に頭を下げた。 「先ほどから拝見しておりましたが、お嬢様はお二人に随分、心を許しておられる様子。どうか、シャルロットお嬢様をよろしくお願いします」 「ええ……、わかったわ」 「出来る限りのことはする」 その時、扉が開いてタバサがあらわれた。 ペルスランは一礼すると、苦しそうな表情を浮かべ、懐から一通の手紙を取りだした。 「いつごろ取りかかられますか?」 まるで散歩の予定を答えるように、タバサは言った。 「明日」 「かしこまりました。そのように使者に取り次ぎます。ご武運を」 そういい残すと、ペルスランは厳かに一礼して退室した。 タバサはリゾットたちの方を向いた。 「ここで待ってて」 これ以上はついてくるな、と言いたいのだろう。タバサの実力を持ってしても命がけになるということから、その危険さは容易に知れる。だが、キュルケは首を横に振った。 「ごめんね。さっきの人に全部聞いちゃったの。だからあたしもついていくわ」 「俺は元々お前の任務のためについてきた。だからついていく」 リゾットはこともなげに答え、キュルケに同意した。 「……危険」 「気にするな。チームが危険を分かち合うのは当然だ」 「そうよ。危険ならなおさら貴方を一人で行かせるわけにはいかないわ」 タバサは答えない。ただ、軽く下を向いた。 その夜、リゾットはタバサをベッドに運び、寝かせてやった。タバサはずっと不安そうにリゾットに抱きついていたのだが、気が張り詰めていたせいもあり、そのまま眠ってしまったのだ。その手の中にはリゾットの頭巾がある。 眼鏡を外した寝顔をみる限りでは、復讐を胸に秘め、数々の困難な任務に挑んできた戦士には見えない。どこにでもいる、あどけない少女のようだった。 リゾットが立ち上がると、タバサが寝言を呟いた。 「母様……、母様、それを食べちゃだめ、母様」 苦しそうに、悲しそうに何度も母親を呼ぶ。額にはじっとりと汗が浮かんでいた。 汗をぬぐってやると、うっすらとタバサは眼を開ける。起きたかと思ったが、リゾットの姿を確認すると、安心したように、また目蓋を閉じた。 タバサの眼差しを受けてリゾットの胸中に僅かに痛みのようなものが走る。タバサの父親は暗殺されたという。母親も毒を盛られて心を壊された。手段としては暗殺のようなものだ。 リゾットは暗殺者として、組織の命令で数多くの人間を血に沈めてきた。命の奪い合い、または怨恨の結果として相手を死に至らしめたというならともかく、戦意や殺意のない者の命をも一方的に奪ってきた。当然、殺した人間に家族や友人がいることも認識していたし、彼らから復讐される覚悟も、地獄に堕ちる覚悟もしていた。自分を拾ってくれた組織のためならそれで構わない、と思っていた。 これからも必要があればリゾットは人を殺すだろう。だが、組織からを抜けた今、タバサのように理不尽に両親を奪われた者を見ると、眠らせた罪悪感のような感情が疼くのだった。 反逆に失敗したリゾットは、世界に死を撒き散らすだけで、何も為しえなかったも同然だ。その事実が罪悪感を促進する。 (俺たちのしてきたことは無意味だったのか?) そんならしくもない疑問が頭を掠める。 「……タバサは、寝た?」 キュルケは眠れないらしく、ソファに片肘を突いて物憂げにワインの杯を傾けている。 「ああ……」 リゾットもソファに座り、自分の杯にワインを注ぐ。任務が待ってはいるが、酔いたい気分だった。 「安請け合いしちゃったけど……、こりゃおおごとね」 「……そうだな」 二人は先ほどタバサから聞いた任務のことを話した。どう考えても命がけの任務である。一つの失敗で命を落とすかもしれない。おまけにタバサは惚れ薬のせいで本調子とはいえない。 だが、二人とも任務から降りるつもりは毛ほどもなかった。暗殺者のリゾットは言うに及ばず、ゲルマニア貴族のキュルケにとっても、死はそれほど遠い世界ではない。そんなありふれたものよりも、今はタバサが心配だった。 「でも、あたしはそんなに心配してないわ。タバサもダーリンもいるもの。友人と愛する人が一緒なら、どんな任務もなんてことはないわ」 いつものように楽天的にキュルケが言う。 「……愛する人、ね……」 リゾットの暗い呟きを聞いて、キュルケは拗ねたような顔をした。キュルケがこんな顔を他人に見せるのは珍しい。 「何よ。ダーリンったら、あたしの愛を疑うの?」 「そういうわけじゃないが……、お前がどこまで本気か、俺には分からない」 「本気よ、全部」 それからちょっとおどけた感じで付け加える。 「そうね。でもタバサにならダーリンを譲ってもいいわ。ダーリンのことを愛してるのと同じくらい、タバサのことも大切に思ってるもの」 そこまで言うと、キュルケは照れ笑いを浮かべ、髪をかきあげた。 「ベッドの上ではタバサに負けない自信があるしね」 リゾットはその冗談に取り合わなかったが、キュルケがタバサのことを本当に想っていること、そしてリゾットの沈んだ雰囲気を感じ取って気を使っているらしいことは感じ取った。 「……タバサが大切なんだな」 「ええ、タバサもダーリンも、あたしにとってかけがえのない人よ。だから、明日からの任務も皆で終わらせましょう」 「……そうだな。さっき作った装備もある。勝算は十分だ」 リゾットはキュルケの気遣いに感謝する意味で笑みを返そうと思ったが、上手く笑えなかった。 「……気を使わせて、すまない。いや……ありがとう、というべきか」 「どういたしまして」 明るく笑うキュルケに吊られ、リゾットも僅かに笑った。ほんの僅かだが、今度は笑えた。 杯を飲み干し、立ち上がる。 「明日から任務だ。そろそろ寝ろ。俺も自分の部屋に戻る」 「あら、一緒に寝ないの? あたしもタバサも構わないけど……」 からかうように笑みを浮かべるキュルケに、リゾットは首を横に振る。 「そう? 遠慮しなくてもいいのに」 「そういう問題ではないだろう」 不意にキュルケが笑みを消し、真顔になった。 「貴方は強い人だけど、強いばかりだとはあたしは思わないわ。無理はしないでね、ダーリン」 キュルケがそれを心から言っていることが表情から読み取れたため、リゾットも頷いた。 習慣的にリゾットは弱みを他人に見せない。つけこまれるということもあるが、リーダーという立場から、仲間を動揺させないために常に動じない態度を見せるよう、心がけていたからだ。キュルケは自由奔放で大雑把に見えるが、繊細さを持ち合わせている。リゾットの習慣に気付いたのだろう。 「覚えておこう……」 呟いて、リゾットは部屋を出た。キュルケに励まされた自分に苦笑する。 「……俺も焼きが回ったか。プロシュートが今の俺を見たら即説教だな」 窓から見える二つの月を見上げ、元の世界の仲間たちに誓う。 (見ていろ。俺たちのしたことは、俺たちが生きてきたことは無意味ではない……。それを俺が必ず証明してみせる……) 答えはない。だが、リゾットには答えなど必要なかった。水の精霊に誓うまでもなく、心に誓ったことは自分だけが知っていれば十分だ。 ラグドリアン湖からの風がリゾットのコートの裾を僅かに揺らした。
https://w.atwiki.jp/ijincard/pages/11.html
◆アジア・大洋州◆ 日本 卑弥呼日本[????~248頃]◎邪馬台国女王日本史で2番目に登場する人物で邪馬台国を治めた女王。◎親魏倭王大陸に使者を送り、魏から正式に倭国の王として認められ、金印を贈られた。◎鬼道鬼道という呪術を用いて卜占や政治を行った。卑弥呼は表に出ず、弟が政治の補佐をしたとされている。 後漢 蔡倫後漢[50?~121?]◎製紙法従来からの製紙法を改良して和帝に献上し、実用的な紙の普及に貢献した。 張角後漢[????~184]◎大賢良師太平道の創始者。呪術によって病人を治療して信仰を集めた。◎天公将軍漢王室に対する反乱である黄巾の乱の指導者。目印として黄色い頭巾を頭に巻き、張角は天公将軍を名乗った。◎蒼天已死 黄天當立黄巾の乱を起こした際に飛ばした檄文。「蒼天すでに死す、黄天まさに立つべし。歳は甲子に在りて、天下大吉。」と続く。 董卓後漢[????~192]◎後漢相国辺境を防衛する将軍だったが、霊帝の死後、十常侍らを排除し献帝を擁立して実権を握った。宦官によって不遇の地位にあった者たちを重用するなどした。◎暴虐非道権力を手にすると、政敵を次々と殺し家々を襲って金品を略奪するなど暴虐の限りを尽くした。 蜀 関羽蜀[????~220]◎美髭公三国志でも屈指の武人で義理を重んじた関羽は、死後神格化され、各地に関帝廟が建てられた。◎五虎大将軍漢中王となった劉備が信頼と功績のある武将に与えた称号。関羽はその筆頭。◎青龍偃月刀関羽の用いた武器。数合撃ち合わせただけで、ほとんどの敵を討ち取ったという。 張飛蜀[????~221]◎長坂橋の大喝長坂の戦いで敗走する劉備を逃がすため殿をつとめ川の橋を落とした。「燕人張飛これにあり!俺と勝負したい奴はいるか!」と叫ぶと曹操軍の兵は近づけなかったという。◎五虎大将軍漢中王となった劉備が信頼と功績のある武将に与えた称号。 劉備蜀[161~223]◎漢王室の血筋前漢の皇帝の子孫を名乗り黄巾の乱の鎮圧軍に参加した。後に蜀漢の初代皇帝として即位した。◎人徳強い意志と大きな器量を持ち、礼儀正しい劉備の周りには彼を慕う若者や有能な者が集った。◎桃園の誓い『三国志演義』で語られる劉備・関羽・張飛が義兄弟となり生死を共にする宣言を行なった逸話。 馬謖蜀[190~228]◎馬氏の五常襄陽の名家の出で軍略の才があり、孔明にも将来を嘱望された。◎街亭の戦い第一次北伐において街亭で魏の張郃と戦うが、高台に布陣すると水を絶たれて敗北した。その後孔明に処断され、「泣いて馬謖を斬る」の語源となった。 諸葛亮蜀[181~234]◎蜀漢の丞相伏龍として劉備に三顧の礼で迎えられ軍師として蜀を支えた。晩年には益州南部を平定し、魏への北伐の指揮を執った。◎天下三分の計劉備が蜀を建てることで曹操の魏、孫権の呉に対抗し、三つの勢力が拮抗して鼎立する状況を作り出した。◎赤壁の戦い呉の周瑜と交渉して同盟を結び、赤壁の地で魏の水軍を火計で破った。 ◆ヨーロッパ◆ ローマ帝国 ゲルマニクスローマ帝国[前15~19]◎ゲルマニアの征服者ゲルマニアの国境で蛮族と戦った父の大ドルススから引き継いだ称号。自身もゲルマニア戦線で大きな軍功を挙げた。◎軍団兵の支持誠実な人柄で一家揃って人気があった。ゲルマニア軍団が皇帝宣誓を拒否した際に代わりに皇帝に擁立されそうになる。危険を感じて妻子を陣営から退避させようとすると、兵たちが泣いて許しを請うたという逸話がある。 ティベリウスローマ帝国[前42~37]◎ローマ皇帝ユリウス・クラウディウス朝ローマ帝国第2代皇帝。◎厳格なる後継者アウグストゥスの後を継いで金融政策や辺境防衛に力を注いだ。それ故に市民からの人気が低く、軍団兵のストライキや反乱もあった。◎カプリ島の隠棲市民や元老院とのやり取りが煩わしく後年はカプリ島から政務を執った。 カリグラローマ帝国[12~41]◎ローマ皇帝ユリウス・クラウディウス朝ローマ帝国第3代皇帝で、ゲルマニクスの息子に当たる。◎小さな軍靴父に従い幼少期から軍駐屯地に出入りして小さな軍靴(カリグラ)と呼ばれて親しまれた。◎善政と暴政皇帝即位後は賞与の支給、貧者の救済、公共事業など行なったが、後半の治世は側近を虐殺するなど狂気に陥ったと評される。 クラウディウスローマ帝国[前10~54]◎ローマ皇帝ユリウス・クラウディウス朝ローマ帝国第4代皇帝。名門ユリウス・クラウディウス家の一員だが、身体的障害を持っていたため公務からは遠ざけられていた。◎ガリア人の登用属州であるガリア出身者の元老院議員の議席を認めさせた。◎ブリアンニア征服ブリアンニアへの遠征を敢行し、同地南部を属州として獲得した。 小アグリッピナローマ帝国[15~59]◎皇位に連なる血筋本名ユリア・アグリッピナ。ローマ皇帝カリギュラの妹で、ティベリウスの姪にして皇妃、ネロの母親に当たる。◎暴君の母親ネロを帝位に就けるため様々な陰謀を巡らせた。しかし、ネロが皇帝になると政治にも口出しする母と対立し女性問題で決裂した。暗殺者を差し向けられ、最後に腹部を指しながら「刺すならここを刺しなさい。ネロはここから生まれてきたのだから」と言った。 ネロ・クラウディウスローマ帝国[37~68]◎ローマ皇帝ユリウス・クラウディウス朝ローマ帝国第5代皇帝。◎暴君ローマ大火の際に犯人をキリスト教徒と断定し迫害したため、後世の評価が低い。◎黄金宮殿(ドムス・アウレア)ローマ大火の後に建てられた大宮殿。庭園を中心として多くの建物が複合した宮殿だった。◎ネロ祭オリンピア祭に対抗して5年に1度開催された。音楽・体育・戦車の3部門から成りネロ自身も参加した。 ガルバローマ帝国[3~69]◎ローマ皇帝四皇帝の年の最初のローマ皇帝。ヒスパニア・タラコネンシスの属州総督だったが、皇帝ネロに対する反乱が起きると皇帝に擁立された。◎皇帝にならなければ皇帝に値する人物先帝ネロによって破綻した財政の再建を図ったが、軍隊に金貨を配らなかったため支持を得られず反乱が起きた。 オトーローマ帝国[32~69]◎ローマ皇帝四皇帝の年の2人目のローマ皇帝。先帝ガルバの後継者に別の者が指名されると、親衛隊と計って殺害した。◎ネロの親友ネロの親友で男色関係にあったともされるが、ネロが妻との結婚を望んだため離縁させられた。◎ルシタニア属州総督ルシタニアでは善政を敷き、属州民の人気も高かった。 ウィテッリウスローマ帝国[32~69]◎ローマ皇帝四皇帝の年の3人目のローマ皇帝。ゲルマニア・インフェリオルの軍団に擁立され皇帝即位を宣言し、クレモナの戦いでオトーを破った。◎名家の生まれ名家出身故に気前が良く一時は人気があったが、明確な政治方針もなく贅沢な暮らしをしたため市民の支持を失った。 ウェスパシアヌスローマ帝国[9~79]◎ローマ皇帝フラウィウス朝ローマ帝国初代皇帝。◎公衆便所財政健全化に努め、公衆便所を設置して集めた尿を有料で販売した。◎コロッセオネロの黄金宮殿跡地にローマの象徴の一つとなるコロッセオの建設を開始した。 ティトゥスローマ帝国[39~81]◎ローマ皇帝フラウィウス朝第2代ローマ皇帝。ウェスパシアヌスの長男でドミティアヌスの兄◎ユダヤ戦争父ウェスパシアヌスが皇帝となると代わりにユダヤ人鎮圧の司令官となる。エルサレムを包囲陥落させ、断崖絶壁のマサダ要塞は進入路を埋め立てて攻略した。◎善政剣闘士試合を開催し演劇も多くの上演を許した。元老院とも良好な関係を築き、反逆罪で裁かないとした。 ドミティアヌスローマ帝国[51~96]◎ローマ皇帝フラウィウス朝第3代にして最後のローマ皇帝。ウェスパシアヌスの次男でティトゥスの弟。◎記憶の抹消元老院議員を処刑しては財産を没収した。また、ユダヤ人やキリスト教徒を迫害し、最後には暗殺された。あまりの暴政のため、死後には個人記録が抹消される『記憶の抹消』の刑に処された。 ネルウァローマ帝国[30~98]◎ローマ皇帝ネルウァ=アントニヌス朝ローマ帝国初代皇帝。先帝ドミティアヌスが暗殺されると、元老院によって皇帝に推挙された。◎五賢帝有能なトラヤヌスを養子に迎え後継者に据えることで、続く五賢帝時代の礎を築いた。 トラヤヌスローマ帝国[53~117]◎ローマ皇帝ネルウァ=アントニヌス朝ローマ帝国第2代皇帝。初の属州出身の皇帝で、ネルウァの養子となって即位した。◎五賢帝文武両面に長け、国内のインフラ整備を増強するとともにローマ帝国の最大版図を築いた。◎ダキア征服2度に渡ってドナウ川を越えてダキア王国へ親征した。これによってローマ帝国の国境線の防衛が強化された。 ハドリアヌスローマ帝国[3~69]◎ローマ皇帝ネルウァ=アントニヌス朝ローマ帝国第3代皇帝。◎五賢帝行政や法律を整備してローマ帝国全体の平準化を進めた。広大な帝国を2度に渡って巡察旅行をしている。◎ハドリアヌスの長城ローマ帝国最北端の国境線に築かれた城壁。ハドリアヌスはほかにも属州メソポタミアとアルメニアを放棄して国境線の安定を図った。 アントニヌス・ピウスローマ帝国[86~161]◎ローマ皇帝ネルウァ=アントニヌス朝ローマ帝国第4代皇帝。◎五賢帝軍との距離を取り続け、治世下においては軍事命令を出さなかった。◎慈悲深き者先帝ハドリアヌスの神格化を反対していた元老院を説得して成し遂げた事によって「慈悲深きアントニヌス(アントニヌス・ピウス)」の称号が送られた。 マルクス・アウレリウス・アントニヌスローマ帝国[121~180]◎ネルウァ=アントニヌス朝ローマ帝国第5代皇帝。アントニヌス・ピウスの外戚に当たり、幼い頃よりハドリアヌスの寵愛を受けた。◎五賢帝学識に長け先帝同様の安定した政治を行なった。またパルティアとの戦いで共同皇帝のルキウス・ウェルスを派遣して勝利を収めたが、続くマルコマンニ戦争の陣営地で没した。◎自省録自分宛てに書き続けた哲学的な散文。マルクス・アウレリウスは後期ストア派の哲学者で『哲人皇帝』と呼ばれる。 サン・ドニローマ帝国[????~250頃]◎ガリア伝道者パリ司教。ローマ教皇ファビアヌスの命でガリアへ布教に赴き多くの人々をキリスト教に改宗させた。◎手に持つ首ケルト人のドルイド僧によって斬首刑に処されたが、切り落とされた首を拾い上げて説教を始めたという逸話が残っている。◎守護聖人パリのディオニュシウスとも呼ばれる。頭痛、悪魔憑きの守護聖人であるとともに国家フランスの守護聖人でもある。また十四救難聖人の一人にも数えられる。 コンスタンティウス・クロルスローマ帝国[250~306]◎ローマ皇帝西方ローマ副帝でマクシミアヌスを補佐し、ガリアやブリタンニアを防衛した。後にマクシミアヌスが退位すると正帝に就任する。◎大帝の父行政や法律を整備してローマ帝国全体の平準化を進めた。広大な帝国を2度に渡って巡察旅行をしている。◎後の大帝コンスタンティヌス1世の父親に当たる。 マクシミアヌスローマ帝国[250~310]◎ローマ皇帝四分統治(テトラルキア)によってディオクレティアヌスに西方ローマ正帝に就けられた。ブリタンニアの反乱を収め、北アフリカの防衛線を強化し、ヒスパニアのムーア人を攻略した。◎復位ディオクレティアヌスが退位すると同時に退位させられたが、息子のマクセンティウスが皇帝に名乗りを挙げることで自身も皇帝に復位した。 ディオクレティアヌスローマ帝国[244~311]◎ローマ皇帝軍人皇帝時代を収拾してローマ皇帝に即位する。また、専制君主制(ドミナートゥス)を創始して、軍事と政治を分離させた。◎四分統治(テトラルキア)ローマ帝国を東西に分割して更に正帝、副帝の4人で統治するシステムを構築した。ディオクレティアヌス自身は東方正帝としてニコメディアを都とした。◎最後の大迫害皇帝やローマの神々を崇拝せず反逆行為を起こすキリスト教徒に対して大規模な弾圧を行った。多くの者が処刑され、聖書は焼却、教会は破壊されて財産は没収された。 コンスタンティヌス1世ローマ帝国[272~337]◎ローマ皇帝コンスタンティヌス朝初代ローマ皇帝。◎ミラノ勅令全帝国市民の信教の自由保障した法令。これによりキリスト教を公然と信仰できるようになり、国教化の先鞭を付けた。◎大帝キリスト教世界の君主において大きく貢献した者は『大帝』の尊称で呼ばれる。 ユリアヌスローマ帝国[331?~363]◎ローマ皇帝コンスタンティヌス朝ローマ帝国第3代皇帝。◎背教者コンスタンティヌス1世の甥であるにも拘らず、異教復興を掲げてキリスト教の優遇政策を取り止めた。◎ペルシア遠征東方国境がササン朝の攻撃に晒されたため遠征するが、その陣中で没した。 教皇領 シルウェステル1世教皇領[????~335]◎ローマ教皇第33代ローマ教皇。歴代で8番目に長い在位。◎虚構の権威ローマ皇帝コンスタンテヌス1世に洗礼を行ない、コンスタンティヌスの寄進状を受けたとされる。これは捏造だったがローマ教会の権威を大きくした。◎大晦日の聖人12月31日の聖人。大晦日をシルヴェスターと呼ぶこともある。 ブリタンニア ブーディカブリタンニア[????~61?]◎ケルトの女王ブリタンニアのイケニ族の女王。◎勝利の女神野ウサギを放ち吉凶を占い、勝利の女神アンドラステに祈りを捧げたとされる。◎ローマへの復讐征服者であるローマに反乱を起こし、カムロドゥヌム、ロンディニウム、ウェルラミウムの都市の住民は悉く虐殺された。 西ローマ帝国 フラウィウス・スティリコ西ローマ帝国[365~408]◎ローマ軍司令官ヴァンダル族の出身だが、軍を率いて西ゴート族の侵略から何度もローマを防衛した。◎最後のローマ人蛮族の血のためホノリウス帝に疎まれ続け反乱を起こす事もできたが、戦功を挙げても私腹を肥やす事無くローマという国家と体制を尊重した。 オドアケル西ローマ帝国[433~493]◎傭兵隊長ゲルマン人の出自とされ、西ローマ帝国の親衛隊に属していたとされる。◎皇帝廃位「もはや西方を担当する皇帝は必要ない」と、西ローマ皇帝ロムルス・アウグストゥルスを廃し、ラヴェンナを中心としたイタリアの領主となった。 ビザンツ帝国 ヒュパティアビザンツ帝国[????~415]◎学術の徒アレクサンドリアのテオンの娘で、幼い頃より数学や哲学を学んだ。彼女自身も新プラトン主義哲学の講義などを行った。◎学問への殉死キリスト教の教義よりも学問を優先させたため、アレクサンドリア総主教キュリロスに捕えられ、生きたまま牡蠣の貝殻で肉を削ぎ落とされて殺害された。 アレクサンドリアのキュリロスビザンツ帝国[376~444]◎アレクサンドリア総主教第24代アレクサンドリア総主教。強権的な聖職者だが、多くの著作を残して教会博士にも数えられる。◎エフェソス公会議イエスの人間性と神性に関する議論を巡ってアレクサンドリア学派とアンティオキア学派が対立した会議。結局キュリロスが勝利し、相手のネストリウスは異端とされた。◎異教徒の弾圧キリスト教の教えに沿わずユダヤ人との融和を図ったエジプト長官オレステスや、女性哲学者ヒュパティアらの殺害を主導した。 ◆中東・アフリカ◆ パルミラ帝国 ゼノビアパルミラ帝国[????~????(3世紀)]◎パルミラ女王セプティミウス・オデナトゥスの王妃で後にパルミラの女王となる。◎戦士女王ローマ皇帝アウレリアヌスと争うが、ササン朝の援軍も得られなかった。パルミラに籠城するが、最後はローマに捕えられてしまう。 ◆南北アメリカ◆
https://w.atwiki.jp/hebiquest/pages/27.html
難易度 ★★★★★★★ いよいよ本番 回復ポイント 四回戦と五回戦の間 敵グループ1 敵グループ2 備考 第1回戦 巨大ミミズ、スライムメス、スライム、木箱 スライムメス×2、スライム×2、木箱 第2回戦 巨大さそり、スライムメス、木箱 スチールアント、スライムメス×3、スライム 寄り道ポイント 店、武器倉庫、寄り道無し、の三択 店 まほうつかい、旅の商人 エレキスライム、旅の商人 武器倉庫 エレキスライム、木箱×4 爆弾こぞう、木箱×4 木箱からは弓、こん棒、木刀、銅の剣 第3回戦 爆弾こぞう、スチールアント、スライムメス、スライム、木箱 巨大さそり、スチールアント、スライムメス、スライム、シルバースライム 第4回戦 まほうつかい、爆弾こぞう、旅の商人 巨大さそり、爆弾こぞう、旅の商人 回復直前なので、ヒャ-Dやイ-Oのラーニングを狙おう 第5回戦 プチサタン×2、スチールアント、スライムメス、スライム くちびるおばけ、プチサタン、巨大ミミズ、スライムメス、スライム 第6回戦 まほうつかい、プチサタン、巨大さそり、木箱、木箱 プチサタン、エレキスライム、宝箱 戦闘回避可能 第7回戦 くちびるおばけ×2、プチサタン×2、旅の商人 爆弾こぞう、プチサタン×3、旅の商人 分岐点1 この分岐点で西を選ぶと皮の盾、東を選ぶと鋼のつるぎが入手できる 西ルート 第8回戦 くちびるおばけ、ビードル×2、木箱、木箱 戦闘回避可能 第9回戦 うろつく鎧、エレキスライム、プチサタン このうろつく鎧は皮の盾をドロップする 第10回戦 爆弾こぞう、くちびるおばけ×2、巨大さそり、木箱 爆弾こぞう、くちびるおばけ×2、シルバースライム、宝箱 増援=ビードル×2、エレキスライム×2 くちびるおばけを上手く利用して増援に備えよう 第11回戦 巨大めだま、プチサタン×3、旅の商人 巨大めだま、まほうつかい×2、プチサタン、旅の商人 第12回戦 キラードリル、ブラウニー、サンドウォーム、茶色木箱 ブラウニー、キラードリル×2、茶色木箱、ガップル 第13回戦 ブラウニー、スライムオート、ガップル×3 ブラウニー、スライムオート、ビードル×3 増援=爆弾こぞう×2、旅の商人、キラードリル×3 ブラウニーやビードルを上手く利用して増援に備えよう 東ルート 第8回戦 ボーガン頭巾、まほうつかい×2 ボーガン頭巾×2、まほうつかい、木箱、木箱 戦闘回避可能 第9回戦 うろつく鎧、エレキスライム、プチサタン、スライムメス、スライム このうろつく鎧は鋼のつるぎをドロップする 第10回戦 ボーガン頭巾×2、プチサタン×2、木箱 ボーガン頭巾×3、プチサタン、木箱 増援=ガップル×2、エレキスライム×2 ボーガン頭巾を上手く利用して増援に備えよう 分岐点2 ここで西ルートを選択すると前述の第十一回戦に合流する。東ルートは難易度が高いのでよく考えて決めよう 更に東ルート 第11回戦 カメレオンジャック×2 カメレオンジャック、シルバースライム、カメレオンジャック 第12回戦 巨大めだま、スライムオート、ガメラ×2、旅の商人 第13回戦 うろつく鎧、エレキスライム×4 エレキスライム×4、宝箱 増援=ガメラ×2、旅の商人、カメレオンジャック、サンドウォーム×3 後半戦 全ての分岐が合流する地点 第14回戦 人面ウド、エレキスライム 樽、人面ウド、エレキスライム 敵グループ1ではエレキスライムを人面ウドに寄せて戦おう 第15回戦 巨大めだま、エレキスライム、人面ウド、闇の商人 巨大めだま、エレキスライム、人面ウド、樽、闇の商人 増援=人面ウド×2 商品化できる唯一の戦闘 第16回戦 キメラ×2、ガップル、カメレオンジャック キメラ、ガップル、カメレオンジャック×2 第17回戦 キメラ、ブラウニー×2、樽、スライムオート キメラ、スライムオート×2、くちびるおばけ、旅の商人 戦闘回避可能 最終戦 巨大めだま、エレキスライム、巨大めだま 巨大めだま、シルバースライム×3、エレキスライム 増援=うろつく鎧×2、ガメラロード、キメラ×3 クリアボーナス 総資産+10000円 攻略動画 前編 http //www.nicovideo.jp/watch/sm14878858 後編 http //www.nicovideo.jp/watch/sm14896532 運に左右されましたが持ち込みナシでもクリアできました。高い武器を避ければ15回戦で守備力3の鎧が買えました。 -- かなへび (2011-07-17 19 48 09) 武器倉庫の木箱からは「銅の剣」も出る -- q (2011-08-05 08 31 19) 海辺からワープしてクリア(倉庫から持ち出し) -- (名無しさん) 2013-02-11 08 06 43 店側低確率はエレキスライム(中央にいる)16戦目低確率はキメラ、ガップル、カメレオンジャック×2 -- (名無しさん) 2014-11-04 16 39 18 まだ攻略してない方は銅の剣、メーR×6つを推奨。素手2個とメ-R×10もなしではないが最初の木箱からそこそこの武器が来ないと厳しい -- (ブルーノート) 2017-05-20 17 31 56 分岐点は個人的に西ルートを激しくオススメする。銅の剣と皮の盾、両者の値段は同じだが盾は「武器覧を圧迫しない」点で有利。剣の場合は後半、別の優秀な武器が手に入ると捨てることにもなるが、盾の場合は上位の盾を買うまでずっと持ったままなワケだし最終戦まで効果を発揮し続けるからね。あと上位の盾は基本的に値段がお高い・・・ってのもある。 -- (名無しさん) 2018-01-11 02 55 01 3000円で確実にクリアしたいんだけど、何を持っていけばいいんだろう -- (ソウル) 2018-02-07 20 19 13 銅の剣@未作成、こん棒、木の棒で完全勝利。終盤で攻撃力が高い武器がなかったため苦しかったゾ。初心者は持ち出し金上げるか、スライムソードを、スライム系統から、出そう! -- (名無しさん) 2018-03-30 12 32 09 ↑銅のつるぎだったゾ。許してください難デモしますから! -- (名無しさん) 2018-03-30 12 34 56 勝てない(´・ω・`) -- (ホコリ君) 2022-01-05 11 19 56 ブーメラン・聖なるダガー・鱗の鎧 でクリアできた 福袋3つ出したけど -- (名無しさん) 2023-12-31 02 05 33 0円でクリア当然倉庫持ち出しもない -- (名無しさん) 2024-04-06 20 09 14 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/sohomon/pages/257.html
霧隠・才蔵 種族:天竜 襲名:霧隠・才蔵 所属:真田教導院 ガリア方面制圧軍副団長、千歳 隠形 人化し忍者としての隠形術を使用 流体刃 人化した際の扱い切れぬ竜の力を流体の刃として放つ コメント すべてのコメントを見る